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2006年08月 読書ノート最終更新日:2006/08/21
ここでは私が読んだ本についての感想を公開しています。本のジャンルは「なんでもあり」です。
新会社法に関する関心からこの本を手にとって読んでみたが、新会社法がどういった物かという記載は多くはなかった。具体的には、法人化するメリット、会社の設立手続き、税金、お金の借り方、心得と言った内容が記載されていた。読んでみた感想としては、実務的と言うか、実際にアクションを起こすために読む本ということで内容に迫力があった。この点は、簿記や税理士試験の教科書などとは大きく異なる点だと感じた。
この本に記載されている内容では、会社の設立手続き、税金、お金の借り方などの知識の部分が多かったが、それ以外の心得の部分が印象に残った。経営者が、儲ける事、社員の事を真剣に考えなければならないこと。株式会社の出資者(株主)は有限責任ではあるが、社長の場合は、往々にして金融機関が社長個人の資産を担保としていることや、その他にも人間としての信用という意味で責任を負わなければならないことがとても印象的だった。当たり前の事ではあるが、事業を始めるための心構えの指摘はとても興味深い。
日付:2006/08/21
源氏物語のダイジェスト版、挿絵も多くとても読みやすい本。源氏物語は、長編恋愛小説として知られており、最後まで読み切れなず明石の章まで読んでやめてしまう事を「明石源氏」などと言ったりもする。僕自身、源氏物語を読む(この本を読んだぐらいで、源氏物語を読んだと言っていいのかは別として)のは初めてだったが、さすがにすんなりと最後まで読むことが出来た。この版は、世間一般の小説よりも短く、絵本の感覚に近い。
ところで、この源氏物語と言う話、断片的には結構聞いたことがある部分もあるのだが、実際読んでみると、古い作品でありながら現代にも通じるストーリー展開の面白さがあるという印象を持った。細部にわたっての感想となるとダイジェスト版すぎて特に言う事もないのだが、このようなダイジェスト版で一通り展開を知っていた上でも、もうちょっと詳細が描かれている版で読んでみようかなと感じた。長く読み継がれているだけあって、なかなか興味深い物語。
日付:2006/08/17
「小説を書くための基礎メソッド」の続編。プロット、書き出し、会話、キャラクターについての小説の書き方が解説されている。実践編では、実際の小説を引用した上で解説が進められている。取り上げられている小説は、谷崎潤一郎「青い花」、山本周五郎「さぶ」、宮本輝「五千回の生死」、有吉佐和子「悪女について」。残念ながら、僕自身これらの小説を読んだことが無かったのだが、具体例を示しながらの解説は分かりやすい。
テクニックと言う面では、実践編で新たに示されている事というのは多くないと思われる。しかし、具体例が豊富で、基礎編の理解をより深めるという意味で読む価値のある本だと思う。基礎編で示されていたプロットの立て方については、具体例の提示、良い点と悪い点の指摘、より良いプロットの組み方の提示というような構成がされていて、プロットの組み方と推敲の仕方が目に見えて分かりやすい。
小説の書き方の本というのは、このシリーズを読んだのが初めてだったので、発見が多くて楽しい読書だった。機会があれば、他の小説の書き方本を読んでみるのも良いと思った。その前に、実際に僕自身が、いくつか小説を書くことが重要かも知れないけれど。
日付:2006/08/11
僕自身、いくつかの小説を書いたことはあるが、今までこのような小説の書き方の本を読んだことは無かった。なので、この本が他の小説の書き方本と比べてどうなのかという事は指摘できない。が、一通り読んでみて、小説を書くための知識がつまっていて有効なのではないかという印象を持った。
この本には、こまごまとしたテクニックなども書かれているが、特に実用的だと感じたのは、プロットの立て方の部分。場所・時・人物・出来事・セリフをシーン毎に書いて、そのシーンを並べてプロットを組み立てるという方法が紹介されている。この本を読んでいるだけでは、この実用性がピンと来ないのだが、自分で実際にこの方法でプロットを組み立ててみるとこの有効性がわかる。今まで僕は、出来事の箇条書きでプロットを組み立てていたのだが、場所・時・人物・セリフなどを明示することでプロットが非常に組み立てやすくなる。小説の本文中に場所や時を示さないにしても、自分の中で整理しやすくなると言うことがわかる。また登場人物をシーン毎に整理することで、人物をその場面で行動させるイメージを作りやすくなる。また、同じ箇所に記載されていた人物のイメージ作りの方法も参考になる。登場人物のイメージを作るために、100の質問をその登場人物にぶつけてみるというもの、小説の本文中に示さないにしても、その人物の好きな食べ物などを決めている方が、そのキャラクタ像をイメージしやすくなる。
その他に、視点について触れられている部分もあって興味深かった。これは、小説を一人称で書くか、三人称で書くかという問題。この本では、主に視点が混在するとわかりにくくなると言う点が指摘されている。最終的には、その小説にどちらの視点が適しているかという事で判断する問題ではある。が、この視点が異なるだけで小説の印象は大きく変わる。
その他にも、いろいろと興味を持った部分は多いが、小説を書くということは中々奥が深くて面白いことなのだなと言う事を再確認できたような気がする。
日付:2006/08/10
夏目漱石、正岡子規、泉鏡花、二葉亭四迷、石川達三、新田次郎、井原西鶴、スウィフト、スタンダール、ポオ、ヴァレリーという作家が取り上げられている。中身を読んでみると、これらの作家が数学を愛していたと言うのは必ずしも事実ではないが、作中で数学に触れているか、数学に関して何らかの意見を言っているかしている作家ばかりである。
この本は雑学の宝庫というのが第一の印象。四六時中という言葉が、4と6の掛け算が24となり24時間中で一日中という意味の語源になっていることは、恥ずかしながら初めて知った。また、「坊っちゃん」の主人公が数学の教師だと言うことも、過去に「坊っちゃん」を読んだことがあるにも関わらず、完全に忘れていた。このように、雑学の知識がつまっている本。
しかしながら、この本の持っているメッセージとして数学教育のあり方のようなものが、所々に語られている。数学という学問は、実社会に適用できるような実用的な学問ではない。数学を学ぶことで論理的思考力を鍛えることはできるか。といったようなテーマである。論理的思考力を鍛えるには小論文を書くことが好ましいという考え方も紹介されている。このような主張を読んでいて、僕自身は数学では、幾何学の補助線の引き方など、ちょっと違う視点から考えてみるという直感力を鍛える事が出来るのかも知れないと思った。
また、ヴァレリーの数学者への警告で上げられている点も興味深い。『日常生活での事柄の多くは不確かな事柄を前提としている。そういう事柄に数学の論法を適用しても良い結果は得られない。数学は確実な前提に基づく推論である。数学の論理を適用する前に、常識的な観点から考えてみることが大切なのである。』ただこの警告にちょっと誤解があるかなと思うのは、ほとんどの数学者は数学の限界を自覚している。実際には数学者以外の人が、数学で解決できない問題を数学に期待することが多いのではないか、と感じた。
日付:2006/08/07
どのように情報システムの提案を行えば、受注につなげる事が出来るかというテーマを扱っている本。SEである僕自身が、実際に問題に直面している事もあって、即活用できる知識だと感じた。90分で学べるかどうかはともかく、非常に実用的な本だと思う。
取り扱われていテーマは、提案書の作り方、プレゼンやヒアリングの方法など、提案において考えなければ鳴らないことが一通り取り上げられている。提案において考えなければならないことは、情報システムに特化した事だけと線引きをするのではなく、顧客の価値に沿って考えなければならない。といったことなど、実際この本に書かれていることは当たり前の事ばかりだということも事実ではある。しかし、僕自身が提案活動を行うようになってから、改めてこのような本を読んでみると、気づかされることが多く非常にためになった。
このような本を読むだけで終わってしまうのではなく、実際のビジネスとリンクさせて動く必要があるのだなと感じさせられた。僕がおかれている状況に起因する部分は多いが、この本が実用的であるという点は大きい。
日付:2006/08/07
約350ページという厚めの本の割にわりとすらすらと読み進める事ができた。ITの事にしても、ビジネスコンサルに関する話題にしても、僕の知識がわりと充実してきた証拠だろうか、既に知っている内容も多かった。この本で取り上げられている内容は、ITビジネスコンサルタントとは何か、必要なスキル、IT経営戦略、ITによる顧客価値創造、事例、関連資格など、まんべんなく網羅されていると言う印象を持った。この本で描かれるITビジネスコンサルタント像が、IT、ビジネス、コンサルティングのスキルを偏り無く持っているビジネスパーソンであるということも影響しているのだと思う。
この本では、ITビジネスコンサルタントは、ITの活用、ビジネスモデルの構築、顧客価値の創造の3点に重点を置く、コンサルティングとは「クライアントの問題解決を支援するプロの活動」と示されている。このような事は、改めて知ったことではないけれど、再確認できたと言う意味でこの本を読んだ価値があったと思う。また、この本は2001年に刊行されている古い本ではあるが、基本的な部分は変わっていないのだと確認することが出来た。さすがに、取り上げられている事例はちょっと古いという印象を持ったが。
日付:2006/08/04
コンテンツ管理システムという言葉を耳にしたことがある人は少ないとは思うが、コンテンツ管理システムとは、文書や画像などのデータを管理するための情報システムのことを指す。一般的に情報システムは数値データを扱うことが多いので、文書や画像などを扱うシステムを指してコンテンツ管理システムと言う。この中でも特にWebサイトに公開するための情報を管理するシステムのことをWebコンテンツ管理システムというのだが、世間ではこのWebコンテンツ管理システムのことを俗にコンテンツ管理システムということが多いようだ。
このWebコンテンツ管理システムには本書のFatWire以外に、商用のものではNOREN、Interwoven、BroadVision、Vignette、Stellent、MS-CMSなど、オープンソースではXoops、Zope、OpenCMSなどが多数のソフトウェアが存在する。この中で僕がだいたいどのような特徴を持ったソフトウェアかを知っているものは、5つくらい。その中でも、それぞれのソフトウェアがいろいろな特徴を持っており、一口にコンテンツ管理システムと言ってもいろいろあるという事を知っている。この本で紹介されているFatWireは、Webサーバへのコンテンツの配信という仕組みと、Webサーバ側でのパーソナライズ(Webサイトにログインしたユーザの情報によって表示を切り替える機能)の組み合わせに特徴を持っている製品である。
この本では、FatWireの考え方、紹介、添付CD-ROMを使った試用方法が紹介されている。その中のFatWireの考え方で、FatWireは定性情報のERPを目指しているとの記載に関心を持った。単にWebサイトの作成ツールというのではなく、企業内の文書・画像の定性情報を管理するためのフレームワークを構築しようと言うことはシステム化の発想として非常に納得できた。現状のFatWireにその役を担えるほどの能力があるか否かは別として。
発想は良いソフトウェアかと思うので、時間を見つけて、添付CD-ROMのJumpStartKit(デモ版?)をインストールしてので、試用してみようと思う。
日付:2006/08/02
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