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2004年11月 読書ノート最終更新日:2004/11/28
ここでは私が読んだ本についての感想を公開しています。本のジャンルは「なんでもあり」です。
「ずっと、ずっと、あなたのそばに」に続いて早速読んでみた。もちろん、ストーリーは「ずっと、ずっと、あなたのそばに」で読んだとおりだったが、ストーリを知っていても十分楽しめる小説だった。個人的な感想としては、私はこの作品がとても好きだ、幼稚な表現であらわせば「ツボにはまった」という感じ。
この作品は、主人公「巧」の一人称の視点で描かれており感情移入はしやすい。主人公は29歳男性という設定で、自分と年齢も近いこともあるかもしれない。読み進めながら、巧からの視点で描かれている澪は、できすぎた妻であり、できすぎた母のような印象を持った。作中でも思い出が美化されているというような表現がなされているが。それも理由の一つかもしれないが、巧にとっての澪の存在感の大きさ、だからこそ(澪に)あやまってばかりになってしまうことに納得ができる。巧と澪にとって互いの存在は大きなものなのに、巧から見れば澪の存在だけが大きく感じられるんだね、そんなことを考えながら一気に読み終えた。
日付:2004/11/28
本文中にも記されている「SEマネージャは正論を語らなければならない」。その言葉のとおり、この本には正論が詰まっている。平たく言えば、当たり前のことが書かれているということだが、読んでみると「なるほど」「それは当然だけど、できていないな」ということがたくさん示されていた。しかし、たいていの人は「それは当然だが、うちはそういう環境ではない」といって逃げてしまうことが多いと思う(もちろんそういう私もその一人なのだろう)。そこを逃げずに正論で生きていくことができれば、納得して仕事ができるんだろうな、と感じた。
読み物として読み進めるには、後半の「できるSEマネージャの条件」が面白い。周りにいる名刺に「マネージャ」という肩書きが刷り込まれた人を思い浮かべれば楽しみながら読むことができると思う。この本にも書かれているが、「部下は上司をよく見ている」ということで、自分のこと(無能さ)よりは上司のこと(無能さ)の方がよくわかっている証拠なのだろう。
この本は、正論がきちんと示されていて読む価値の大きい本だとは思うが、50の鉄則と銘打つほど整理されている印象はない。日常の中でついつい忘れてしまう大事なことを常に確認できるように整理されていればいいのにと感じた。読み物としてみたときには、逆に、著者の経験というものも詰まっている感じはしない。ただ正論を並べてあるだけという印象を受けてしまう。よく言えばバランスのいい本かもしれないが、中途半端な印象も否めない。
日付:2004/11/26
映画原作かと思って手にとって読んでみたのだが、映画「いま、会いにゆきます」の原作ではなくサイドストーリーだったようだ。作品自体はきれいにまとまっていて読みやすかった。場面がころころと移り変わりながら物語が展開していくあたりは、同じく小学館文庫で、映画化の主演が竹内結子の作品「天国の本屋 恋火」を思わせた。ただしこの物語の場合は、主人公「澪」の主観で描かれており、読者が澪の混乱を一緒に味わうことができるようになっている。そんな混乱も物語を読み進めていく中できれいにまとまっていき、納得しながら結末まで読み進めることができた。
ちなみに映画「いま、会いにゆきます」の原作は、市川拓司氏の「いま、会いにゆきます」という題の小説となる。ストーリはこの作品とほぼ同じ内容だとは思うが、物語がきれいにまとまっていて読みやすいことを期待して、原作も読んでみようと思う。
日付:2004/11/23
「ヒッチコックのお気に入り」という副題がついたミステリ短編集。ヒッチコックの時代のミステリということもありどこか古くさいという印象も受けたが、しゃれたオチの楽しめる短編集だった。
また、巻末の解説にもあるが物語の為に必要なことのみを書いて有るという感じで、テンポよく作品を読み進めることができた(もちろん、短編集だからということもあるが)。
予想外というよりは、巧いなぁと思わせるられるオチが多く、一つの作品を読み終わるたびに「なるほどね」という感想を抱いた。オチがわかってしまうとこれから読む楽しみを奪ってしまうので話の内容は書かないが、私はこの本の様々な短編の中で「信用第一」という作品のオチが大変気に入っている。
また今後、この短編集以外のヒッチコック作品が同じ文庫から発売される予定だということなので、また機会を見つけて読んでみようと思う。
日付:2004/11/18
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