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2004年10月 読書ノート
最終更新日:2004/10/25

 ここでは私が読んだ本についての感想を公開しています。本のジャンルは「なんでもあり」です。

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JUnitによるテストファースト開発入門
サイバービーンズ株式会社 / 今野睦(ソフトバンクパブリッシング)

 JUnitだけにとどまらず、Ant、Maven、Eclipse、JXUnit、DbUnit、Cactus、HttpUnit、 CruiseControl、XPlanner、JMeter、Watchdogまでを取り扱ったテストに関するJavaのテストツールの知識が詰まった本です。テストファーストの考え方や、テストを行いやすいプログラムを書こうという指針など、良いことがたくさん書かれている印象はありますが、少し詰め込みすぎの印象があります。この本を読んだだけでは、先に上げたようなツールを使えるようにはならないと思います。
 JUnit、Ant、Eclipseを組み合わせて単体テストができるようになるまではこの本で対応可能ですが、それ以上のツールを使うためには、 Web上で情報を集めてかなり勉強しないと使えるようにならないという印象を受けました。具体例も乏しいため、上記にあげたようなツールを使い方を知るための実用書として読むと裏切られることになります。
 逆に、Java用テストツールのカタログという感覚で読めば非常に得るものは大きいと思います。例えば、私はCruiseControlが紹介されている本を他に知りません。それだけに、(ページが許さないという面もあるとは思いますが)もう少し具体的な使い方の記述を豊富に盛り込んで欲しかったところです。
日付:2004/10/25


eXtremeProgrammingテスト技法
日本XPユーザグループ(翔泳社)

 ソフトウェア技術者はどうもテストを軽視するように思います。時間が無いという理由でテストをさぼり最終的に非常に品質の悪いソフトウェアができあがることばかりというのが現実です。実際に世間に出回っているソフトウェアの中で、品質悪く動作が不安定なものと聞かれて、誰でもすぐにいくつかのソフトウェアの名前が思い浮かぶと思います。ソフトウェアの品質を確保する際には、適切なユーザニーズの分析・バグの発生しにくいシステム設計などの要素の他に、しっかりとテストを実施するということが重要です。しかし、テストをしっかり行う為にはお金も時間もかかり、またテストをしっかりと行ったことによって得られるメリットが見えにくくお金や時間をかけにくいという問題があります。そこで注目したいのが、お金や時間を掛けにくいフリーソフトウェアの開発で用いられている単体テスト技法です。この本では、そのJUnitを用いた単体テスト技法の具体的な実施方法が示されています。
 私自身、この本に出会う前からJUnitについての知識はありましたが、いまいちJUnitをどのように使用すれば効果的なのかがわかりませんでした。確かにテストを書くことで品質は安定することが考えられますが、テストを書く手間とテストを実施する為の環境を整える為の手間を考えると、単体テスト用の検査項目を作成して、毎回実施するのに比べて本当に効率が良いかどうかが疑問でした。この本ではantを用いてJunitのテストとHTML形式でのレポート表示、それらをバッチで毎日実行して常に単体テストがパスしているか否かを確認できる方法が提案されています。この方法を使用すると、テストファーストでのコーディング及び品質状態の常時確認という意味でテストプログラムを2重の意味で使用できるようになります。私は、テストプログラムを作成する手間以上のメリットを確実に得ることができると考えるようになりました。
日付:2004/10/05


古典落語100席
立川志の輔(PHP文庫)

 先日、目黒区の区民祭りで目黒のサンマ祭りという祭りがあったのだが、私の周りの人と話をしてみると、元になった「目黒のサンマ」という落語を知らない人が多い。が、いざ自分がどの程度落語を知っているかというと、そんなに落語を知っているわけでも、ない。そんな時、本屋でふと見かけて本がこの本だった。
 この本は2ページで一つの落語のストーリーを紹介する形で構成されていて、それが100話並ぶ。私は、特別な落語好きでも、東京の人間でも無いので、ほとんどは知らない落語だった。
 今まで私は文学というと、基礎として聖書や西洋の童話などからシェイクスピアなどを中心に読んできたと思うが、日本の文学の基礎として日本の童話や落語のような文学も読んだほうがよいのではないかと感じた。この本は、単に落語がたくさん載っている本として手にとっても十分面白いが、それぞれの落語について短い解説がついており、そこから落語の型(パターン)というものに触れることができる。私は、ある程度定着している文化には必ずといっていいほど型があると考えているが、落語にはその型があることが明確にわかる。おちに型があるだけでなく、文庫のカバーにもあるように「小言好きのご隠居にちょっと頼りない与太郎」というお馴染みのキャラクターまで居る。このような定番キャラクターを上手に自分の創作に取り入れてみると創作の幅も広がると思う(しかも、著作権の問題も無い)。創作に定番キャラクターを使用すると、読者にとってのとっつきやすさはもちろん、読者の読書の幅を広げる助けにもなり、メリットは大きい。ただ使い方を誤れば、どこかで聞いた話という印象だけを与えてしまうことにはなるが、
 私自身、日本の文学というものを軽視していた面もあるかもしれないが、落語などの日本の古典文学についてももう少し興味を持って触れてみようと感じた。
日付:2004/10/04




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